気が乗らないなら勉強させない

幼児が自分から勉強したいと言う場面を見たことがありますか?

しかも、ヤダヤダ期真っ最中の、やりたくないと言っている子に

自分から「やりたい!」と言わせるのは非常に難しいと思いませんか?

でも、それが可能なのです。

むしろ幼児期の方がやりやすいです。

中学生や高校生になれば、言うことを聞かなくなりますからね。

まず、ポイントがいくつかあります。

子どもの特性を知り、ルールを決めていきます。

幼児期の子どもは

① 勉強に集中できる時間は短い。

② 一旦集中が切れたら、再び集中することはない。

③ 書くことよりも手先を使って考える方が得意。

という傾向があります。

「勉強したい!」と言わせるポイントは以下の4つです。

① 短時間で終わるようなものをさせる

何ページもあるようなものは論外です。

まだ続きがあると思うと、集中力がある時はドンドン進められるかもしれませんが、気持ちが切れて諦めてしまうこともあるので要注意です。

教具で遊ぶときも、区切りをつけて取り組むとよいです。

1度完成させるまでを1回として、できたら箱に片づけさせる、いくつかに分けるなど、ドンドン続きを用意します。

プリントはわかりやすいですが、続きものでも、複数回などにわけて、「わ~、あと2回で終わるね~」と、目に見える形でゴールを教えてあげるのも有効です。

② プリントばかりさせない

親は目に見える形で子どもの成果を測りたがります。

テストやプリントの枚数など・・・。

暗記量が学力のバロメーターって・・・。

いつの時代の話でしょうか。

プリント学習は後でもいいです。

そのうち沢山やることになります。

それよりも具体物を使ってしっかりと手指を使うことの方が効果が大きいです。

そういったことに取り組んでくれるのは、小学校低学年まででしょう。

③ やりたいというなら続ける

やっているうちに楽しくなってくるので、量が少なくて物足りないと感じ始めたら、「もっとやりたい!」と言うようになります。

最初から沢山させようとしてはダメです。

最初は1つだけにして「もっとやりたい」と言わせるようにするのです。

そうすると、徐々にできる量が増えていきます。

とはいえ、いくらでも増やしてもよいわけではありません。

お腹いっぱいになったと感じた後に無理に食べようとすると苦しいですよね。

十分勉強したと感じたら、「もっとやりたい」は言わなくなります。

そこが限界ですから、続きは次の日にするようにしましょう。

目安は30分くらいで、幼児期で1時間以上やっていると集中力が続きません。

焦らず、ゆっくりと進めましょう。

④ 途中でやめずに最後までさせる

あくまで無理をさせないということでしたが、例外があります。

それは、始めたことは最後まで続けさせるということです。

例えば問題が10問あったとして、5問やったところで子どもがやらなかった場合、「最後までやり切る」習慣づけのために、させてください。

「そうはいっても・・・なかなか難しい」という時もあるでしょう。

特に眠たい時は・・・。

でもできるだけさせてください。(無理なら仕方がないです。次の日頑張りましょう。)

持続力・忍耐力強化にもつながるんです。

ぜひご家庭で実践してみてください。

まとめ

家での勉強って、何もたし算や漢字の練習からではないんですね。

クレヨンで絵を描いたり、ブロックや積み木で何かを組み立てるのは勉強ではなく遊びだと思いますよね。

勉強を本格的に始めるのはまだ先で、お絵かきや積み木から徐々に勉強につなげていくと「楽しい!」という気持ちを持続させたまま、勉強もできるようになります。

考えて「できた!」という思いを繰り返し経験させてあげることで、それが勉強において考えることが苦ではなくなることにつながるのです。

ポイントを押さえれば、

「勉強する?」

「うん!したい!」

といった会話が毎日続くようになりますよ。