学力が上がる良い睡眠とは?

睡眠と学力

学習の後に十分な睡眠をとると、睡眠をとらなかった場合と比べて記憶の定着が良いことがわかっています。

しかも、学習した後の最初の30時間が重要で、この期間の睡眠が足りないと、その後にぐっすり眠ったとしても効果がなくなってしまうそうです。

睡眠は、前日に勉強したことをより深く記憶に留めさせるだけでなく、理解を深めることもわかっています。

脳は寝ている間も、起きている時に行う様々な情報処理や、起きている時の処理を補完するようなことまで行っています。

「寝る間を惜しんで勉強する」という言葉は、科学的には正しいとは言えないのです。

また、早寝早起きの人と遅寝遅起きの人の勉強やスポーツの成績を比較すると、いずれの成績も早寝早起きの人の方が良い傾向にあったという研究結果もあります。

早寝早起きでしっかりと睡眠をとることが、学習の定着にはとても重要だということです。

成長ホルモンを効率的に働かせるには、22時には熟睡しているのがベストです。

ということは、小学生ならできれば21時には就寝した方がよいですね。

塾や習い事があって帰宅が遅くなる場合には、習い事の前におにぎりなどを食べさせてしまうとよいでしょう。

帰宅後は軽めの食事で済ませて、寝るのが遅くなり過ぎないように気を付けます。

15時以降に昼寝をしてしまうと、夜遅くまで寝付けなくなることがあります。

寝る時間が遅くならないようにするためにも、昼寝をするなら15時より前に、30分から1時間程度に留めておきます。

また、スマホやゲームの液晶画面から出ているブルーライトは、睡眠ホルモンであるメラトニンの大敵です。

子どもの眼は水晶体が澄んでいて瞳孔も大きいため、ブルーライトの影響を受けやすいです。

スムーズに眠りにつくためにも、寝る時間の1時間前からはブルーライトに触れないように気を付けたり、部屋の証明を明るくし過ぎないようにしたりします。

子どもの寝つきが悪かったり、朝なかなか起きれない時には、「洗濯物を干す」「朝ごはんのおはしやコップを並べる」など、朝早く起きてやる家事を子どもにも任せます。

朝早く起きるリズムができると、夜は自然と早く眠りにつけるようになります。

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