3褒め2叱る

3褒め2叱る

叱ってはいけない。

褒めて育てよ。

最近は、そういう風潮になっていますが、極端に「褒めるばかりで叱るのはゼロ」は危険です。

あるいは、ママばかりが叱って、

「ほら、そんなことしてるとママに叱られるよ~」

なんて言われていたり・・・。

やはり、「褒める」と「叱る」の両方があってこそのしつけです。

二宮尊徳の言葉に

「可愛くば五つ教えて三つ褒め、二つ叱って良き人にせよ」

というのがありますが、そのくらいがちょうどいいと思います。

でも、叱り方って難しい・・・。

そんな人には次のことを意識してみてください。

イラっときたら、深呼吸

何度言っても、子どもが言うことを聞こうとしない時に、感情的に叱ってしまうことはありませんか?

あまり叱り過ぎると、子どもが愛されていないのではないかと不安になります。

そうなる前に、一度深呼吸をして落ち着きましょう。

人目の少ない所で

人前で叱られると、子どもは自尊心を傷つけられ、恥ずかしさで頭がいっぱい。

何を言われても頭に入ってこない状態に・・・。

周りに人がいるときは、できるだけ人目の少ない所に移動しましょう。

人格否定しない

「お前はバカだ」というような人格を否定するような言葉はNG。

「自分は頭が悪い」と思い、自己肯定感が低くなり、諦めてしまいかねません。

具体的な言動だけを指摘しましょう。

具体的な理由を

「叩いたらダメ!」

理由は?自分で考えなさい?わかるでしょ?

これで納得する子はほぼいないです。

「なぜ叱られているのか、その理由は自分で考えなさい」というのは親の手抜きでしかないと言う人もいます。

具体的に「何がどうしていけなかったのか」「次はどう改善すればよいのか」を子どもにわかる言葉で簡潔に説明すれば伝わります。

伝わらなければ、100回言いましょう。

場所を移して冷静にさせる

泣いたり、大声でわめいたり、子どもの気持ちが高ぶった時には、一旦立ち止まって、気持ちを落ち着かせる時間をもちます。

時間は<子供の年齢>分くらいです。

子どもが落ち着ける場所に移動すると、自分の言動を反省し、同じ失敗は繰り返したくないと考えられるようになります。

「勉強しろ」は効果なし

勉強好きな子は自分の好奇心や関心からくる内発的動機から勉強していますが、

勉強嫌いな子は、先生や親に叱られたくないからという外発的動機で勉強している場合が多いです。

心理学に「心理的リアクタンス」という言葉があります。

行動を他人から強制されると反発し、かえって自分の意見に固執することです。

「勉強しなさい」と言えば言うほど、子どもは強く反発し、勉強からますます遠ざかります。

最初の10分でもいいので、子どもと一緒に勉強してやると効果的です。

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