わり算について【後編】

岡山市の幼児教室算脳キッズです。

【前編】では、包含除について説明しました。

今回は等分除についての説明から始めましょう。

等分除の指導

等分除の問題としては、次のようなものがあります。

「20個のおはじきを4人に等分したら、一人分は何個になるでしょうか」

(『等分』などとわざと難しい言葉を使うようにしています。)

目で実感させながら解かせるために、おはじきなどを使って、実際に1つずつおはじきがなくなるまで配ります。

5回配った時におはじきがなくなりますので、一人分のおはじきは5個になります。

これをかけ算を利用して解くと、□×4=20と考えて、答えの5を導き出すというわけです。

小3レベルのわり算では、以上のように文章題にはなかなか悩まされるようですが、もう少し学年が上がって、分数のかけ算やわり算を習いますと、それを使って簡単に答えを出すことができます。

包含除だと・・・

「15本の鉛筆を3本ずつ分けると、何人に分けられますか」

①15本÷3本/1人=15本×(/1人/3本)

②15本と3本が約分できて5と1になり、5本/1人という答えが出ます。

等分除だと・・・

「15本の鉛筆を3人に同じ数ずつ分けると、一人は何本もらえますか」

①15本÷3人=15本/3人

②15本と3人が約分できて、5と1になり、5本/1人という答えが出ます。

子どもに言語化させる

また、次のような指導をすると、今までの指導と連続して考えられますし、理解が深まります。

例題

「12人が3台の車に乗って、旅行に行くことになりました。どの車にも同じ人数の人が乗るとすると、1台の車には何人が乗ることになりますか」

12を3つにわけることを12÷3と書きますが、これを3をひとかたまりとして、合計が12となるように具体物を使って並べていきます。

すると4列並び、これが12÷3の答えになります。

つまり12÷3=4です。

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縦の数の3は、3台の3、つまり車の数を表します。

横の4は人数を表します。

つまり、1台の車に4人が乗ることを表していることになるのです。

ここで一方的に教え込むといった指導はしません。

子どもに自然に答えを言わせることで本当に理解できているかをチェックしていきます。

一つ二つさせてみて終了ともなりません。

いくつもいろんなパターンで考えさせてみて、経験をさせて、ドンドン発問して話を広げていけば、自然と算数の奥深い世界にのめり込んでくれます。

答えを強要する人がいますが、これはNG。

本当に分かっているのか、自分の言葉で言わせてみます。

答えられなかった問題は、

・自分で問題を作らせる

・図を描かせる

・説明させる

ことで理解を深め面白いと感じるようになります。

説明の際には主語・述語が正しいか確認が必要です。

もちろん、わり算の指導はこれだけで終わりません。

様々なパターンでわり算の理解を深めていき、筆算の指導につなげていきます。

教育は『ゆっくり・じっくり・丁寧に』

昔はよく、「読み・書き・そろばん」などといいましたが、今の時代、算数・数学の「基礎学力」をつけるためには何が必要でしょうか。

幼児教室算脳キッズでは、まず「しくみ・概念」を理解することから始めます。

わかりやすい概念プログラム教材を使用し、答えに至る途中の式をしっかり考え、なぜそうなるのかを「筋道を立てて考える」のが幼児教室算脳キッズの学習法です。

暗記や反復練習では勉強は味気ないだけです。

算数はもっと楽しく学べるのだということを子どもたちに知って欲しいと思います。