幼児期からのアセスメント

先日、京都の幼児教育勉強会へ行ってきました。

あいにく大雨でしたが、京都ではこの時期の大雨の後、本格的な暖かい季節が訪れるそうです。

さて、京都でお会いしたのは、幼児教室暦30年の大ベテランでいらっしゃる諌山先生。

毎回、分かりやすく、楽しく、かつ、筋道のある考え方で学習法を教えて下さいます。

先生が発する一つひとつの言葉に子どもに添った考えが込められています。

その中の一場面・・・

「子どもたちは、このような時、分からないことがありますね。」

そうなのです。

大人から見たら“かんたん、あたりまえ”に感じることも、子どもから見たら“むずかしい、わからない、できない…”といったように。

これは、勉強面でも、日常の生活でもあてはまるかもしれません。

子ども自身が困っていることできないこと、まわりが注意しても教えても直らないこと・・・

そういったことを目の前にした時、

「何が原因なのだろう?」

と考えて根本となるところをしっかり理解、改善していかなければならないことを思います。

困っていることの根本・・・

事によっては意外なところにあるかもしれません。

幼児教室「算脳キッズ」の授業では、数理色板・積み木を使って両手を動かすこと、目で捉えること、イメージしながら形や先を読みとっていくことなど身体と頭のトレーニングをします。

また、具体物にふれて実感しながら数の理解を深めていきます。

その中で、プリント学習だけでは見えてこない、個々のつまずき、必要な指導が見えてきます。

子どもたちの力の発揮は、小さい頃からの多方面からの働きかけ、そして、そこから見えたつまずきの改善を早めにしてあげることが必要ですね。

時間のたっぷりある幼児期に、つめこまないおさえこまない、子どもたちの力を大きく育む勉強の考え方、スタイルをこれからも追究し、子どもたちに、考える、分かる楽しさをもって成長してほしいなと願います(^^)

思考力と創造力を同時に育てる方法

算数の基礎的能力を育成する方法は3つあります。

1. 1~10の数認知と加減暗算

1~10までの数概念を正しく育てると、11以上の数概念の完成度が高まります。

現実を理解する中で、物事を数量的に把握することは大切ですが、その数量感がスムーズに数量観となるには、この1~10の意味を深く理解することが基礎になるのです。

また、体系だった指導方法では、新しい認知は、旧来の認知を前提として指導しなければならないことの意味を学ぶことになります。

2. 11~20の数認知と加減暗算

11~20までの数概念と加減計算を暗算で行う能力の育て方です。

ベスタロッチが言うように、確かに1~20までの数概念と計算処理法が数と計算能力の
90%を占めるのかもしれません。

小2で算数がわからなくなるのは、このレベルの数概念がないからです。

3. 1~20の数理解を支える基本知力

1~20の数概念を正しく育てるためには、それを支える能力が必要です。

このことには、ほとんどの人が気付いていません。

11以上の数の指導の中には、10をつくるという操作がありますが、このことは、命数法(数の命名方法)と深い関係があり、それは数というものをしっかりと押さえる元になるものなので、それには、2~3のことを同時に認知・処理する能力が必要なのです。

これらの概念が、能力の土台となります。