岡山市の幼児教室算脳キッズです。
算数とは本来数と図形からなり、健全な算数教育は両者のバランスが取れてはじめて実現されるものであります。
今日の算数・数学教育は代数に偏りがちです。
しかもその数量教育自体にもかなりひずみがあることに、15年間幼児教室「算脳キッズ」を訪れる幼児・小学生低学年を見ていて気がつきました。
一方では、小学生で因数分解がすらすらできるのに、他方では中高生で分数などの基本的な演算ができない生徒もいます。
算数に強い子どもにしようと算数を教え込む親は多いです。
しかし暗記や詰め込み教育で算数に強い子どもはできません。
そして因数分解のできる子もよく調べてみると、暗記型の機械的作業に熟達はしていますが、数学を楽しいもの、あるいは不思議な美しい世界とは受け止めていないようです。
数学を魅力的なものとしてとらえる意識が教える人の側に乏しく、またそうならざるを得ない今日の状況下では至極当然な現象かもしれません。
しかし数学を受験を有利にする手段や技術とみなし、基礎を軽んじて先へ先へと急いで詰め込み、能率主義の学習指導を続ける限り、算数嫌いや落ちこぼれは後を絶たないでしょうし、正しい数学教育も育たなくなると危惧されます。
数理的感覚を育て算数に強い子を育成するには、暗記型の学習指導法ではダメです。
音楽を理解させるため音感教育を施すように、算数に興味を持たせるような下地(レディネス)作り、つまり数感・量感が必要です。
紙と鉛筆だけの教育から脱却し、実験道具を与え、手と頭を使って道具を操作させ、試行錯誤を十分にさせた上で正しい思考へと導いていく必要があります。
算数学習においても、手の効用を軽視してはいけません。
数理的なゲームやパズルも取り入れて楽しませながら数学の世界にひそむ不思議さや神秘的な美しさを経験させ、子どもの好奇心や興味を算数に向ける努力を怠ってはいけないと思います。
耳から聞いたことはすぐに忘れてしまうのに、自分の目で確かめたことは記憶に残ります。
しかし、人間が本当に理解するのは自分の手で試したことです。
数理的な経験こそが鋭い数理的感覚や未知の世界に挑戦する科学的な思考力や想像力を培う力になるのです。
今日の算数・数学教育には経験主義が欠落していると言っても過言ではないでしょう。
テストで良い点数を取らせるためだけの詰め込み教育をしなくてもよい子にするために、早い段階で正しい勉強の仕方を身につけてあげましょう。
学生の間は答えは一つです。
成績を付けなければなりませんので、解答には○か×がつけられます。
しかし、○か×かの答えが一つの問題だと「考える力」や「発想力」はなかなか育まれません。
数理色板・積み木の教材の特徴は、「答えが一つではない」という点です。
大切なのは「知識があるかどうか」ではなく、自分なりに定義をして、自分なりの答えにたどり着けるかどうかです。
最近の子どもは間違うことを嫌い、自分で考える前に失敗しない方法を教えてもらおうとします。
しかし、それを繰り返していたら、教えてもらったことはできても自分で考えて問題解決できるようにはなりません。
幼児教室「算脳キッズ」では答えが複数になるような問題や答えがないような問題を通して「答えが必ず一つとは限らない」「様々な角度から物事を見なくては」という意識を持ってもらいます。
極論で言うと、答えが合っている、間違っているはどうでもいいのです。
どう考え、どのような理由でその答えを出したかを説明できるようになることが大切なのです。
幼児教室「算脳キッズ」の問題は選択問題でも答えが一つとは限りません。
このような教材を用い、考える力・発想力を伸ばす指導をしています。