こんにちは。幼児・低学年担当の小川です。
2020年に大学入試改革が行われ、これまでの「覚える」学習から「考える力」を問う学習へと変わることが決まりました。
子どもの考える力を養うにはどうしたら良いのか・・・。
身近なことで出来ることはないのか・・・。
保護者の方から相談を受けることも増えてきました。
そこで、私が取り組んでいることを、いくつか紹介していきたいと思います。
断捨離を通して考える
1つめは・・・「断捨離」です。
今、片づけで話題の「断捨離」を、子どもと一緒にするのです。
片づけをしながら教育も出来る!!
一石二鳥ですよね!
断捨離とは、何を取り入れ、何を「絶つ」のか。
何を残し、何を「捨てる」のか。
それぞれのモノを自分で考え選択と決断を繰り返していきます。
自分自身で判断し、
「自分に必要なのか」
「自分にふさわしいものなのか」
「自分にとって心地いいものなのか」
を思考・選択・決断する。
そうやって、「考える力」を鍛えていくのです。
ここで、絶対に忘れてはいけないことは、「断捨離の最終的な判断は子ども自身にさせる」ことです。
親が口を出さないことが大切になってきます。
“自分にとって何が大切なのか”
いわゆる、“自分軸”で考える力を鍛えていくのです。
まずは、お母さんが見本を見せながらスタートさせ、子どもの主体性と自尊心、そして考える力を養う手段にいかがですか?
買い物中の会話にて思考力をつける
2つ目の取り組みは、「買い物中の会話」です。
例えば、お子様と買い物に行って“苺”を買うとしましょう。
先週は500円で売られていた苺が、今日は、300円だったとします。
<思考力0の会話>
母:「今日の苺は安いね」
子:「ほんとだね…」
⇒な~にも考えていない会話ですよね(笑)。
<思考力のある会話>
母:「今日の苺は安いね。どうしてかな?」
子:「たくさん苺が採れたんじゃないの?」
母:「どうしてたくさん採れたんだろう?」
子:「春になったからかな…、この前いちご狩りも行ったよね!」
⇒なぜ苺が安くなっているのか、自分の経験から考えていますよね。
(思考力40)
母:「でも、どうしてたくさん採れたら安く売るの?
そのままの値段でも良いと思わない?」
子:「たくさんあるから、たくさん買ってもらわないと!
残っちゃうと腐って勿体ないでしょ。」
⇒安く売らないといけない理由が子どもなりに考えられていますね。
(思考力80)
こんな話が低学年でも出来てくると、思考力はだんだんとついていきます。
いろいろなことに、「なぜ?」「どうして?」と思うような子になれば、こちらからお題を与えなくても一人でたくさんのことを考え、調べてくれるようになります。
このように、何気ない会話でも、どうしてそのように考えるのかを深く追求し、答えのないものを考えさせてあげる習慣をつけてあげてください。
「一緒に買い物に行く」と、会話の広がりによっては思考力アップの絶好の機会があちらこちらにありますよ!
親子の会話が深まり思考力もついてくる。
単なる買い物ではなくなりますね。
ぜひ、皆さんもチャレンジしてみてください。
お子様によって、いろいろな言葉が返ってくるので面白いですよ。
お母さんの思考力も問われますよ…(笑)