考える力は手とともに発達する

岡山市の幼児教室算脳キッズです。

手は創造力を育む知識の源

道具の原型は手であり、手の延長器官が道具なのです。

ですから、手の延長器官としての道具との出会いはとても重要です。

子どもが2歳になったら、毎日の食事の時に目にしている道具であるお箸を与えることを勧めている理由もそこにあります。

箸の使い方は、あらゆる道具の使い方の基本形であり、箸が正しく使えれば、鉛筆も正しく使えるし、全ての道具はたやすく使うことができるようになるのです。

親指が手の動きのカギ

通常、私たちが手というときには手首(手関節)から先の手のひら(手掌)、手の甲(手背)と5本の指をさします。

この手の部分には、なんと私たちの体全体の骨のうちのほぼ4分の1にあたる54個もの骨が集中しています。

手の機能が多彩であることは、このことからもわかります。

その多彩な機能の中でも、特に親指は手が働く時に最も重要な役割を果たしています。

考える力は手とともに発達する

米国インディアナ大学の心理学者K.Lamesは、手書きの場合とタイピングの場合の子どもの脳について研究しました。

彼女は、手書きの子どもは脳のさらなる3部位を使っており、それらの部位はタイピングの子どもは使っていなかったことを示しました。

また、ワシントン大学の心理学者V.Berningerは、更に重要なことに、彼女は手で書く子どもがより多くの語彙を使い、より複雑な考えを表現することを示したのです。

さらに手書きは、手の力と柔軟性を増強させるという理由からも重要です。

特に手書きは手の細かい筋肉を強化し、かなり精密で細かい動きを可能にします。

「量感」から学ぶ

算数が得意な子になって欲しい、と願うお父さん、お母さんは多いはずです。

少しでも計算が早くできるように!と訓練してきた子どもの中には、学年が上がっていくと、「計算は得意だけれど文章題は解けない」「答えは分かるけど、式がわからない」といった子も出てきます。

計算など数の操作自体は上手にできても、物事を順序立てて考える論理的な力がなければ、いずれどこかでつまずいてしまうものです。

幼児・小学校低学年の算数は、数の概念を理解することからスタートします。

では、数の概念を理解するにはどうすればよいかを考えた時、「量感を土台にした数概念を身につける必要がある」と提唱したのは物理学者だった小林茂広先生です。

この小林先生の考え方から、小学校入学前の子どもはまず「量感」の学びから始めるべきだと考えています。

算数に強い子どもに育てる

算数に強い子どもに育てるには、知識偏重型いわゆる暗記といった詰め込み教育ではなく、自分の手で算数の世界を体験し、その魅力を体験するように子どもを育てる必要があります。

これは、鉛筆と紙だけの従来の指導ではなく、実験道具としての遊具を与え、遊びの中で数学的体験を提供し、認識を導く指導を提供することによってのみ可能です。

教えたり覚え込ませたりするのではなく、手や頭で考えさせることで数学的な感覚を養う教育です。

興味を持って遊べる教材を提供し、手と頭を同時に使って試行錯誤を繰り返しさせて、物理的認識に到達させることは、観察、分析、思考、想像力など総合的な能力を高めるのに役立ちます。

私たちが提供するものは、一般的な幼児教室とは異なるその具体的手法と情報だと思います。

数理色板・積み木を通して、学習とは苦しいものではなく新しい発見の喜びに満ちた楽しいものであるということに一人でも多くの人が気付いてくださることを心から祈っています。

親御さんも一緒になって教室内だけでなく家庭でも実践してもらいながら、お子さんの土台作りをしていきましょう。