グリットという言葉を知っていますか?
グリットとは、目標に対して興味を持ち続け、困難や挫折を味わっても諦めずに努力を続けられる力のことです。
人が偉業を達成するには才能よりもグリットが重要であることは、科学的に実証されています。
更にグリットを数値化すると、社会的に活躍している人は、その数値が高いことがわかっています。
また、グリットが強い人は、自分のやるべきことを最後まで成し遂げやすいこと、また、グリットは幸福感や健康とも比例しているそうです。
グリットの強さには遺伝的な影響もありますが、伸ばせる力でもあります。
どんな達人も、最初は気楽な初心者だったわけで、必死に努力する以前に、まずは楽しむことが大事です。
何事も習い始めの時期には、優しくて面倒見の良い指導者を得ることが重要であり、威圧的で厳しすぎると、子どものやる気を損なってしまいます。
まずは子どもがどんなことに情熱を感じているか、興味の対象が何かをじっくりと観察してください。
情熱を傾けられることが見つかったら、少し高めの目標を設定し、それをクリアするために練習します。
できれば同じ時間に同じ場所で練習することを日課にします。
好きなことがまだ見つからない場合でも、毎日の宿題や運動などで、少し高めの目標を設定して練習を重ねれば、勤勉さが身につきます。
勤勉さは練習によって身につけることができ、難しいことに取り組むことで、他の難しいことにも取り組めるようになります。
「先生に怒鳴られた」「試合で負けた」「朝練がつらい」などの一時の感情に流されず、始めたことは区切りのいい時期まで一生懸命取り組むようにします。
トップクラスのスポーツ選手や芸術家は、親が子どもにとっての努力の手本となっているということがわかっています。
親も自分にハードな目標を設定し、それに対してどれくらいの情熱と粘り強さをもって取り組んでいるか、子どもが自分を手本にしたくなるような育て方をしていると思うか、を考えるとよいでしょう。
生まれながらの才能や結果、成績を評価するよりも、努力の過程をほめたり、「もう少し時間をかければできるようになるよ」などとあきらめないように励ます方が、努力できる力を伸ばすことに繋がります。
塾は、このグリットを養う場でもあると思っています。
グリットは集団の力でも養えます。
一人ひとりのグリッドを伸ばすよう指導していくと、グリッドの強い人たちに囲まれ、自分も自然に連帯感や共同体のような意識を抱くようになります。
これからも、生徒全員がそれぞれ、ハードな事に挑戦し、粘り強く続けることを実践していく塾でありたいと思います。
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